2016年02月29日

製作17

うげ!
午前様ですorz

週末はちょい風邪気味でキツかったっす。

年々、気候の変化についていけてない感が…

今日はその週末の仕事を。

オーダー品のhomieです。

あれ?書いたっけ?トップがチリ杉、サイドバックがハカランダ。

チリ杉って使うのが初めてで、杉という事でトップブレイシングはマーちんスタイルに。


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やっぱりですね、ハカランダ良いわ。

これは材のチカラ(笑)ワタシのチカラでは無い無い
(ヾノ・ω・`)ナィナィ

いちおうあまりジャキジャキにならんよう調整したのが功を奏して中音域が色っぽいいい感じになりました。

ハカランダ使ってるからピッキングの感じが何割増しになってるのでソフトに弾いてもワラワラ音が溢れてくる。

弾いてて楽しいギターっすな!

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ウチには珍しく木セル。

木セル使うと手工作品っぽさが満点になってしまうのであまり好きではないんですけど。

今回はトップの色合いと木目には木セルが似合いそうだったので使いました。

手工作品っぽいのが好きではないのはですね、いわゆる工芸の粋を結集しました!レア材てんこ盛りでもはや芸術品であります!的なギターが嫌なんですわ(笑)

ギターは楽器で道具だし、弾き手が居て初めて価値の出る物だと思ってます。

ほら、そもそもビィンテージの名器と言われる楽器って販売された当時は廉価版だったりする訳じゃないですか。

今みたいに機械化された製作過程や、代替材料が使われてる廉価版が同様になるとは思いませんけどね。

床の間に飾られて弾いてもらえない高級品よりガンガン弾いてもらえる廉価版は良い音で歌ってくれる可能性あるかなと。


この子もガンガン弾いてもらえたらかなり成長すると思うなぁ。

いや、楽しみ楽しみ!




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posted by ベフブロ at 00:24| Comment(0) | ハンドメイド

2016年02月24日

製作16

おつかれさんです。
ちょっと作業が遅れがちでブログも滞る。と。(笑)

さてさて、その遅れてる作業の件。

ブレイシング作ったとこまで書きましたね。

そのブレイシングを接着。


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おっと、わすれてた。

バック板にはラウンド(アーチ)がついてますよね。

ブレイシングにもラウンドを付けて削ってます。

ネック側から1〜4番なんですけど、それぞれラウンドのカーブは変えてます。

同じカーブだと出来上がるラウンドは球状のアーチでなくカマボコ状のアーチに。

まぁこの辺はいろいろあるのでまた今度ー。(笑)

接着にあたってのこだわりは接着面。

量産で製作する場合ブレイシングも大量に作りますよね。

その時、木工機器で製作する為にほとんどの面は切削です。

電気鉋とかルーターですね。

切削面だけ見ると先日書いた手鉋のように美しいのですけど木目とか無関係に綺麗になってしまう。

凄い綺麗なのに強度的に劣るとかね。

当然接着面もツルツルで綺麗。

しかし、接着となると話は別で、接着剤のアンカー効果を出すために接着面はペーパー傷を付けて木に接着剤が食いつく様にしときます。

量産ではね、なかなか面倒くさい事はできませんよね。

ウチにもブレイシング剥がれのリペアがよーくきます(笑)

あ、ウチのギターはないです。他社製品。

接着面のペーパー加工するだけでこの不安が取り除かれるのでやってます。

こういう所も外から見えない作業ってやつですな!

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posted by ベフブロ at 23:25| Comment(0) | ハンドメイド

2016年02月22日

製作15

お疲れ様でーし!
今日も接着のインターバル中に書きまする。

サイドが出来上がったのでトップとバックの話。

ブレイシングを作ります。

一般的に、ギターを買うときにブレイシングがどーとかスルーですよね。

もちろん、メーカーや製作者の企業秘密が含まれているからと言えばそこまでなんですけど(笑)

とはいえメーカーさんがブレイシングに拘ってる様子はそう見えませんよねー。

表面上の材料はいろいろとレア物とか出してくるけどブレイシングを含め、内部の材料とか何を使ってるのかわかりません。バラさない限り。

例えば、ブレイシングの材がシトカスプルースなのかジャーマンスプルースなのか。はたまた中華産の雲杉なのか。

材の値段がまるっきり違いますから!

手工クラシックギターのブレイシングはジャーマンスプルースとセドロで確定!(笑)

どっちもなかなか手に入らない高級な材です。

フォークギターの場合値段に大きく左右されて、そこそこのギターなら今は雲杉辺りが使われているかと。

安いギターには内部パーツも合板って普通にありますからねぇ。

さて、うちの場合はブレイシングの材、形状もオーダーの音によって変えてます。

あ、接着剤もね。音によって変えてますよ。

どういう組合せでするかはノウハウって事でご勘弁w

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画像は鉋でブレイシングを削ってるところ。

メーカーで働いてる頃は鋸や自動がんなで加工したものを使ってましたが、独立後いろいろ試してみて、こういう木と会話しないと綺麗に仕上がらない作業が結局良い製品に繋がるんだと実感。

切れる鉋で突いた木はキラキラ光って美しいです。

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やっべー綺麗!なーんて、見た目だけの話ではなく、鉋で仕上げた超仕上げ表面をもつ材木は劣化に強いそうです。

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そういえば、昔は木工機械に超仕上げ鉋機というのがあったのだが、今も使われてるんやろか。

凄い機械でした。。
posted by ベフブロ at 15:46| Comment(0) | ハンドメイド