2016年02月24日

製作16

おつかれさんです。
ちょっと作業が遅れがちでブログも滞る。と。(笑)

さてさて、その遅れてる作業の件。

ブレイシング作ったとこまで書きましたね。

そのブレイシングを接着。


IMAG1783.jpg
おっと、わすれてた。

バック板にはラウンド(アーチ)がついてますよね。

ブレイシングにもラウンドを付けて削ってます。

ネック側から1〜4番なんですけど、それぞれラウンドのカーブは変えてます。

同じカーブだと出来上がるラウンドは球状のアーチでなくカマボコ状のアーチに。

まぁこの辺はいろいろあるのでまた今度ー。(笑)

接着にあたってのこだわりは接着面。

量産で製作する場合ブレイシングも大量に作りますよね。

その時、木工機器で製作する為にほとんどの面は切削です。

電気鉋とかルーターですね。

切削面だけ見ると先日書いた手鉋のように美しいのですけど木目とか無関係に綺麗になってしまう。

凄い綺麗なのに強度的に劣るとかね。

当然接着面もツルツルで綺麗。

しかし、接着となると話は別で、接着剤のアンカー効果を出すために接着面はペーパー傷を付けて木に接着剤が食いつく様にしときます。

量産ではね、なかなか面倒くさい事はできませんよね。

ウチにもブレイシング剥がれのリペアがよーくきます(笑)

あ、ウチのギターはないです。他社製品。

接着面のペーパー加工するだけでこの不安が取り除かれるのでやってます。

こういう所も外から見えない作業ってやつですな!

IMAG1784.jpg


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posted by ベフブロ at 23:25| Comment(0) | ハンドメイド

2016年02月22日

製作15

お疲れ様でーし!
今日も接着のインターバル中に書きまする。

サイドが出来上がったのでトップとバックの話。

ブレイシングを作ります。

一般的に、ギターを買うときにブレイシングがどーとかスルーですよね。

もちろん、メーカーや製作者の企業秘密が含まれているからと言えばそこまでなんですけど(笑)

とはいえメーカーさんがブレイシングに拘ってる様子はそう見えませんよねー。

表面上の材料はいろいろとレア物とか出してくるけどブレイシングを含め、内部の材料とか何を使ってるのかわかりません。バラさない限り。

例えば、ブレイシングの材がシトカスプルースなのかジャーマンスプルースなのか。はたまた中華産の雲杉なのか。

材の値段がまるっきり違いますから!

手工クラシックギターのブレイシングはジャーマンスプルースとセドロで確定!(笑)

どっちもなかなか手に入らない高級な材です。

フォークギターの場合値段に大きく左右されて、そこそこのギターなら今は雲杉辺りが使われているかと。

安いギターには内部パーツも合板って普通にありますからねぇ。

さて、うちの場合はブレイシングの材、形状もオーダーの音によって変えてます。

あ、接着剤もね。音によって変えてますよ。

どういう組合せでするかはノウハウって事でご勘弁w

IMAG1763.jpg

画像は鉋でブレイシングを削ってるところ。

メーカーで働いてる頃は鋸や自動がんなで加工したものを使ってましたが、独立後いろいろ試してみて、こういう木と会話しないと綺麗に仕上がらない作業が結局良い製品に繋がるんだと実感。

切れる鉋で突いた木はキラキラ光って美しいです。

IMAG1768.jpg

やっべー綺麗!なーんて、見た目だけの話ではなく、鉋で仕上げた超仕上げ表面をもつ材木は劣化に強いそうです。

IMAG1771.jpg


そういえば、昔は木工機械に超仕上げ鉋機というのがあったのだが、今も使われてるんやろか。

凄い機械でした。。
posted by ベフブロ at 15:46| Comment(0) | ハンドメイド

2016年02月21日

製作14

こんにちは。
今日は珍しく日中の更新でーす。(笑)

塗装のインターバル中。

さて、フレイムメイプルギターの続きであります。

曲げたサイドに前と後のブロックを接着しました、これにライニングを接着します。

まず、ライニングとは。

サイドとトップ、バックを接着する為の補強材です。

形状はウチのようなトライアングル凵ゥとクラシックギターに使われる、弾丸を半分にした様な形←(呼び方がわからんw)があります。

このライニング接着の作業でのポイントは、バック板の角度です。

いや、書き方悪いなw

バック板を接着するサイドの角度と言ったらいいんでしょうか。

IMAG1753.jpg

見てもらうとわかると思いますが、型枠の表面がトップの表面と同じ角度に入れ込んであります。

なので、バックの接着面の角度は画像位に付いています。

ネック側とボトム側、約2センチ程です。

この角度に合わせてライニングを接着するんですがライニング材の幅も2センチ程ある為に画像のような微妙な角度に曲がりません。
IMAG1755.jpg
普通に接着しようとすると、画像のようにサイドの角度に沿えず部分的にはみ出してしまいます。

IMAG1754.jpg

曲がらないライニングを曲げながら(笑)接着!

すると、

IMAG1762.jpg

この角度を綺麗に沿わせて貼れました。

なしてこの接着にこだわるかというと、先程の様にライニングがはみ出したまま接着すると、当然そこは削り取らないといけません。

ウチの様にトライアングルタイプだと削ってしまったら接着面がどんどん少なくなるのです。

強度も落ちるし、削り方で個体差も大きくなるし。

全周が同じ接着面積になるように。

こういう部分も図面には表れないとこですな。

お持ちのギターのライニングを覗いて見てください。

部分的に寸法が違うのは角度合わせが不十分の表れです。





posted by ベフブロ at 12:29| Comment(0) | ハンドメイド